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まだ会社の知名度が低く、優秀なエンジニアの採用に苦戦していた時に、
理想のテックリードを連れてきてくれた

PharmaX株式会社
テクノロジー本部 取締役 上野彰大さん

Introduction

ITの力で医療をもっと身近なものに——。そんな思いから2018年に創業し、オンライン薬局事業に取り組んでいるのがPharmaXです。
薬局のIT化を推進する同社は、オンラインで薬剤師に相談しながら、自分の体質に合った漢方薬を購入できるサービス「YOJO」を2019年に開始。そこで得た知見をもとに、既存の薬局のオンライン化を支援するソフトウェアパッケージ「PharmaX OS」を開発し、提供しています。


「調剤や投薬という『作業』に追われて、患者さまとのコミュニケーションの時間を充分に取れない、という薬局の課題を、ITの力で解決することを目指しています。薬局に関する法改正が進んでいる今こそ、患者さまに寄り添う“かかりつけオンライン薬局”の実現が可能になると考えています」——。こう話すのは、PharmaXテクノロジー本部取締役の上野彰大氏です。

そんな同社が事業の成長フェーズで直面したのが、エンジニア採用の問題でした。事業の成長に欠かせないIT面をリードし、技術的な方向性を示すことができるテックリードを探そうとしたところ、予想以上に採用に苦戦していたのです。

「知名度の高い企業が有利」と言われるシニアエンジニアの熾烈な獲得競争の中、PharmaXはどのようにしてビジネスの成長に貢献できるエンジニアを獲得したのでしょうか。上野さんに話をお聞きしました。

絶対数が少ない上に、どこにいるかわからない優秀なテックリードを探す難しさを実感

テックリードを探しはじめた時、PharmaXのビジネスはスタートアップとしてどのフェーズだったのでしょうか。

上野さん: テックリードを探し始めたのは、ちょうど事業が立ち上げフェーズから、成長軌道に乗せていくフェーズへと移行するタイミングでした。

処方箋不要の漢方薬を、薬剤師さんとオンラインで相談しながら購入可能にするYOJO事業が4年目に入り、売り上げを伸ばしていくフェーズに入っていました。

通常だと売上が増えると薬剤師も増やさなければならないのですが、薬局経営の効率化を考えると、生成AIを薬剤師さんのサポート役として使うなどといったITの活用で、人を大量に増やさなくてもしっかりとしたサポートができる仕組みを構築する必要がありました。

さらに2年前から、処方箋を扱う薬局向けのサービスもスタートしており、ちょうどビジネスのスケールに見合うシステムを構築する時期に差し掛かっていたのです。

どのようなエンジニアが必要だったのでしょうか。

上野さん: 求めていたのは、ビジネスの状況を把握した上で必要な技術を定義し、実装する能力を持ったシニアなエンジニアで、長期的な視野のもと、技術面のロードマップを描く能力も必要でした。

これまでのシステム設計のどこに問題があるのか、ビジネスの今後を考えた時に、あるべきシステムはどのようなアーキテクチャなのかを考え、実装するまでのプロセスを設計でき、多少の問題なら1人で解決できるくらいの実力がある人を求めていました。

しかし、実際に採用活動を始めてみると、この領域をカバーするエンジニアの採用がいかに難しいかを思い知ることになったのです。

どのような課題が見えてきたのですか?

上野さん: 私たちが求めているエンジニアは、年収でいうと1000万円以上のレンジになるのですが、そもそも条件に合う人の絶対数が少ないんです。その上、こうしたスキルをお持ちの方々はリファラル(知り合いからの紹介)で動くことが多く、なかなか市場に出てこない。どこにいるか探すのすら難しいんです。

たとえ見つかったとしても、次は「面接に来ていただくのが難しい」というハードルがあります。PharmaXが掲げるミッションやビジョン、提供するサービスの価値には自信があったのですが、採用においてはやはり知名度の高さが有利に働くので、当時の私たちの知名度では難しいところがありました。エージェント向けの説明会も開催しましたが、同じ理由でなかなか採用には至りませんでした。

メンバークラスのエンジニア採用は比較的、うまくいっていたので、正直なところ、シニアエンジニアの採用がここまで難しいとは予想していなかったのです。そこで知り合いのCTOに相談したところ、コードクライマーを紹介され、内田さんに採用の支援をお願いすることになりました。

 

「自身の成長」を重視するエンジニアを紹介

今回、エンジニア採用について上野さんから相談を受けたコードクライマーの内田さんは、PharmaXの要望を聞いてどう思いましたか?

内田: そもそもこのレベルのエンジニアは数が少ないことに加え、PharmaXさんの場合はユーザー体験をより良くしていくことを重視していたので、技術面だけが優れていればいい、というわけでもありませんでした。エンジニアでありながら、「いかに顧客視点を持てるか」が欠かせなかったので、ハードルは高かったですね。

上野さん: PharmaXのビジネスは、薬剤師さんと一緒につくっていくものなので、部門を超えた協力や巻き込みのためのコミュニケーション能力も必要でした。

内田: 難しい条件ではあったのですが、コードクライマーに登録してくださるエンジニアは、「次のキャリアにつながるプロジェクト」や「自身の成長につながる環境」を重視する方が多いので、まずは「登録いただいているどのエンジニアの方ならPharmaXで働いているところをイメージできるか」を考えるところからスタートしました。

そこで思い浮かんだのが、Mさんというフリーランスのエンジニアでした。30台後半のMさんは、これまでさまざまなスタートアップでエンジニアとして働いた実績があり、エンジニア兼開発責任者という立場も経験しています。Mさんが「一緒に働く」と言ったら、喜ばない会社はほとんどないくらいの実力を備えていました。

なぜ、MさんがPharmaXに合うと思ったのですか?

内田: Mさん自身が「自らの成長やキャリアアップにつながる会社を選びたい」という思いが強かったことが大きいですね。

私がキャリアについて話をお聞きした印象でも、すでにフリーランスとして市場で高く評価されていましたが、さらに上を目指せると思ったのです。「これこそが自分のキャリアを代表する仕事」といえるものがもう一つくらいあっても良いのではないかと思っていたので、その意味でもPharmaXの仕事はぴったりでした。

さらにMさんは、コードクライマーが掲げる「エンジニアの成長を第一に考える」「契約はスタート地点であり、クライアントとエンジニアの良好な関係づくりに伴走する」というコンセプトに共感してくれていたので、コードクライマーとして伴走させていただきたいという思いもありました。

このように、実力、マインドともにPharmaXさんの期待に十分応えられると考えて紹介させていただきました。

 

数ある選択肢の中からPharmaXが選ばれた理由

Mさんは他の会社からも引き合いがあったそうですね。

内田: ほかにも複数の会社がMさんに仕事をオファーしており、中でもMさんのかつての同僚がいる会社のリファラル案件は手強いライバルでした。

組織の課題や解決したい問題についてVPoEが直々に説明するなど、採用にかける熱意があり、提示した報酬もこちらのほうが高かったのです。

厳しい状況だったと思うのですが、何が決め手になってMさんはPharmaXを選んだのですか。

内田: 1つは、Mさんが目指す「ユーザーファースト」「プロダクトファースト」の世界をPharmaXで実現できると実感できたことです。社長や上野さん、現場の方々との面接を通じて「顧客のサービス体験をより良いものにしたい」「顧客が真に必要とするプロダクトをつくりたい」という意気込みがひしひしと伝わってきたそうです。

もう一つはエンジニアである上野さんが、取締役エンジニアリング責任者としてPharmaXの経営に深くコミットしている点です。共同創設者がエンジニアであり、正しい形でエンジニアリングへの技術投資を行っていると感じたそうです。

報酬面については、私が間に入って両者が折り合えるところを調整しました。Mさんに対しては、リアルの事業を持つスタートアップが、ここまでの金額を業務委託のエンジニアに投資するというのは会社として高く評価できる、というような相場観の話をしましたし、PharmaXにも報酬面はかなりがんばっていただきました。

上野さんは実際にMさんと仕事をしてみていかがでしたか。

上野さん: 面接などでお話しさせていただいた時から信頼できるエンジニアだとは思っていましたが、実際に仕事をご一緒したところ、期待以上の成果を上げてくれました。

スタートアップは事業が急速に立ち上がる上、試行錯誤しながら変えていくところも多いので、裏側の設計を整理するのが難しい面があります。Mさんはそうしたシステムの整っていない部分を技術力で片っ端から解決してくれました。

また、私たちには見えていなかった課題を自ら見つけて良い方向に進めて、事業のフェーズを一歩先に進めてくれたのは本当にありがたかったですね。

さらに業務委託という立場では難しいリーダーシップも発揮してくれました。PharmaXの社内にも薬局DX事業部のエンジニアリーダーはいるのですが、プロダクトの方向性を決めたり、施策の優先順位について事業部長やプロダクトマネージャーとディスカッションしたりと、何かと忙しいんです。

事業が成長し、技術面の設計までエンジニアリーダーの手が回らなくなっていたところでMさんがリーダーシップを発揮してくれたので、うまく棲み分けながら課題を解決できました。

MさんがPharmaXにもたらした一番の価値は、チームに技術面のプロフェッショナリズムを植え付けてくれたことだと思っています。

 

業務委託から正社員への説得にも伴走

Mさんは今、正社員として働いているそうですね。

上野さん: 業務委託として入っていただいたことで、エンジニアチームとしても、会社としても一段、上に行けるという実感があったので、かなり早い段階から正社員としてジョインしてほしいと考えていました。その際にもコードクライマーの内田さんにご協力をいただきました。

内田: コードクライマーは、エンジニアをクライアントにご紹介し、契約が決まったところから関係がスタートするという、ちょっと特殊なエンジニア向けエージェントで、案件が決まった後も、エンジニアとクライアントの双方と定期的にフィードバックのミーティングを行います。

このミーティングでエンジニアとクライアントの双方から話を聞き、間に入ってそれぞれと話をすることで、要望や期待、考え方のズレなどを早い段階で修正しています。

今回の正社員のお話も、私が双方の壁打ち相手になったり、間に入って直接、お互いが聞きづらいことをヒアリングして双方に伝えたり、といった支援をしていました。

最終的には、PharmaXの仕事がMさん自身の新たなキャリア形成につながることや、迷っている時にPharmaXの皆さんが諦めずに口説き続けたことが、Mさんの決断を後押ししました。

 

エンジニア、クライアント、エージェントが「三方よし」の関係になれる

今回のエンジニア紹介について、コードクライマーをどのように評価していますか?

上野さん: 非常に良かったですね。私たちでは探しきれなかったエンジニアさんとの縁をつないでいただいたのはもちろん、正社員になっていただくまで、PharmaXMさんのそれぞれに伴走していただいたので、スムーズに話を進めることができました。

内田さんがPharmaXMさんの間に入って定期面談をすることで、Mさんをどのように説得すればわかってもらえるのか、業務委託の方に最大限の力を発揮していただくためにどのように巻き込めばいいのか——といったことも学ぶことができました。

エンジニア、クライアント、エージェントが「三方よし」の関係を築くことができるというのは、他のエージェントではなかなか得られない経験だと思っています。

【撮影:永山昌克 執筆:後藤祥子(AnityA)】

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