スタートアップだからこそ、人材で妥協しない——WIN-WINの関係になれるエンジニアと働くために - Code Climber

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スタートアップだからこそ、人材で妥協しない
——WIN-WINの関係になれるエンジニアと働くために

アンター株式会社様

Introduction

深夜の病院に運ばれてきた救急患者。当直の医師は専門外で、慌てて専門医との連絡を試みるものの、なかなかつかまらない。そんなプレッシャーの中で、全力で患者を救う医師——。

「実はこのような状況は、医療の現場では決して珍しいことではないんです」と話すのが、医師同士の質問解決プラットフォーム「Antaa」でエンジニアとして働く伊藤聡志さんです。

Antaaは、冒頭のような事態を経験した医師の中山俊氏が2017年に立ち上げた、「医師同士が互いに相談しあえる場」を提供するサービス。2020年には、約1万7000人の医師が参画するサービスに成長し、今では疾患のまとめスライドが共有されたり、医師・医学生向けのオンライン動画を視聴できる”学びのプラットフォーム”としても機能しています。



そんなAntaaが直面したのが「エンジニア不足」という問題でした。スタートアップ企業のエンジニアは、一般的なエンジニアとは異なる素養が求められる上、そもそも絶対数が少ないことからスタートアップの間で奪い合いになっており、Antaaも採用に苦戦していました。

エンジニアの獲得競争が激化する中、Antaaはどうやって自社の文化に合ったエンジニアを採用することができたのでしょうか。Antaaでエンジニアの採用を担当する伊藤さんに話を聞きました。

一から開発組織を立ち上げることの難しさ

これまでエンジニアの採用で、どんな苦労があったのでしょうか。

伊藤: 当社は事業を立ち上げたのが医師で、エンジニア事情に詳しいわけではなかったこともあり、私が入社する前から採用には苦労してきたと聞いています。なかなかエンジニアが定着せず、エンジニアがほぼ全員、いなくなってしまった時もあったようです。ちょうど私が入社したのは、ほぼ、エンジニアゼロのところから再スタートしようとしていた時期でした。

「医師同士の横のつながりをつくる」というサービス柄、ミッションに共感できないエンジニアだと、働き続けるのが難しかったのでしょうか?

伊藤: それは少し関係あるかもしれません。そもそもAntaaは、技術ドリブンの会社ではなく、どちらかというとビジョンドリブンの会社なので、この仕事を通じて「社会や人に貢献したい」とか、「医師や患者さんの役に立ちたい」と考えている人の方がフィットすると思います。

実は私も以前、製薬会社で働いていたことがあるんです。薬を世に送り出すのに必要な「治験」を担当していたのですが、「病気を治せる薬」に出会う確率がとても少ないんですね。次第に「もっと病気を治せるようなアプローチができないか」と考えるようになり、ITで医療に貢献したいと思うようになったことからエンジニアに転向しました。

エンジニアとして外資系のコンサルティング会社で働く中、さらにITに興味が出てきたところでAntaaを起業した中山と出会い、「ITを使って患者さんを助けたい」という理念に共感して、参画することにしたのです。

当社では代表の中山が感じている医療課題や実現したい未来を理解し、技術的にどう実現するのかを噛み砕いてエンジニアに相談する橋渡し役が必要でした。私は幸いにして、これまでの経験から比較的、両方のことが分かるので、この役割が果たせたのではないかと思います。

もう一つ、エンジニアが定着しなかった理由として考えられるのは、立ち上げまもないスタートアップであるがゆえに、普通なら当たり前に用意されている開発環境が整っていなかった、ということもあったと思います。そうした「開発環境の整備」や「エンジニア文化の醸成」から一緒に取り組んでいけるエンジニアで、かつ、人のために貢献したい——と考える人を見つけるのは、とても難しかったですね。

当時の開発体制はどのようなものだったのでしょう?


伊藤: 正社員は私一人で、あとは4〜5人の業務委託の方々と開発を行っていました。

当時は資金調達をしたタイミングでもあり、投資家と合意した目標ラインまで事業を拡大させなければならなかったので、エンジニアを増やして開発速度を上げることは急務でした。

そのためにも、開発チームの土台づくりが欠かせなかったので、「言われたことをやるだけ」ではなく、自ら課題を見つけて改善していけるエンジニアが必要でした。エンジニア採用を強化するために、正社員・フリーランスと雇用形態を問わず、何人も面談したのですが、私たちが望むようなエンジニアはなかなか見つからなくて……。

そんな時に、コードクライマーと出会ったのですね。

伊藤: 当社の技術顧問を務める尾藤正人(元ウノウ、UUUMのCTO)の紹介でコードクライマーCEOの内田さんと出会ったのですが、最初に驚いたのは、紹介していただいたエンジニアとお会いした時ですね。

30代前半の片岡さんというフリーランスエンジニアを紹介していただいたのですが、まさに私たちが必要としていた人材だったのには驚きました。

職務経歴書を見ると、一つ一つのプロジェクトの稼働期間も長く経験も多様で、実際に会って話してみると、その会社からとても信頼されていたことが分かりました。今後のキャリアについても、新規事業の立ち上げから成長軌道に乗せるまでの仕組み作りに関心があって、これならお互いにWIN-WINの関係を築けそうだと思いました。

実際、一緒に働いてみても、お互い、とても仕事がしやすかったので、もっと責任ある仕事をお任せしたいと思うようになったのです。

コードクライマーはどうやってAntaaに合ったフリーランスエンジニアを選んだのですか?

内田: Antaaが置かれている状況や事業フェーズなどの情報を集め、それをもとに事前に合いそうなエンジニアを数名選考しました。その上で伊藤さんから具体的なニーズをお聞きして、最も適していたエンジニアが片岡さんだったのです。

伊藤さんは、「エンジニアが働き始めたあとのフォローアップ体制」も評価していますね

伊藤: コードクライマーでは、紹介したエンジニアと内田さんが3カ月に1回のペースで1on1のフィードバックミーティングをしているんです。私も片岡さんと1on1をしていますが、やはり私には直接、言いづらいこともあると思うんです。逆に私たちが片岡さんに言いづらいこともありますし……。そのようなところも、内田さんが双方からヒアリングして、必要があれば中立な視点でそれぞれにフィードバックしてくれるんです。

そうすると、お互いにわだかまりやもやもやがなくなるので、「次はどんなタスクを任せようか?」というような、建設的な話に集中できるんです。

お互いが一緒に働いている期間を、より実りあるものにするためにはどうしたらいいのか——という視点でコミュニケーションできるのは、とてもありがたいですね。

コードクライマーはなぜ、契約中も紹介したエンジニアと定期的に面談をするようになったのですか

内田: これまで企業とフリーランスエンジニアのマッチングをする中で、双方の「ちょっとした認識や期待値のズレ」が正されないまま「大きな溝」になって、関係が悪化してしまうケースを何度も見てきたことがきっかけです。問題が小さいうちに話し合えば、もっとうまくいくはずなのですが、「雇用する側とされる側」という立場の違いもあって、オープンに話すのが難しいんですね。

雇う側も、雇われる側も、実はけっこういろいろなことで「もやもや」を抱えているんです。例えば、雇われる側は「かなり長期間働いているけれど、このまま働き続けてほしいと思っているのか」「もっと積極的に提案するなど仕事にコミットしてほしいのか、粛々と言われたことだけやってほしいのか」といったことを考えていたりします。企業側の期待値が分からないまま、下手に要望を伝えると「雇用を切られるのではないか」という不安もあるので、言い出しづらいんです。

それなら、私たちが間に立って双方の話を聞いて、正確なフィードバックを返してあげればいい、と思ったんです。

フィードバックをする際には、うまくいかないことだけではなく、いいところも伝えるようにしているので、企業側は自分たちでも気がつかなかった自社の魅力に気づくことができますし、エンジニアも、客観的な第三者視点で見た自身のキャリアを把握できるのです。

実はこのフィードバックは、コードクライマーのマッチングの精度を上げるのにも役立っています。どんなエンジニアがどんなケースで仕事に違和感を覚えるのか、企業の事業フェーズや文化によって、求める能力や役割がどのように変わるのか、といった情報が貯まれば貯まるほど、より適した人を紹介できるようになるので、ミスマッチは少なくなると思います。

フィードバックで気をつけている点はありますか?

内田: 最初のフィードバックの時に、「選考の時に聞いた話と、実際に働いてみたあとでギャップがあったかどうか」を聞くようにしています。この時点でギャップがあると、ミスマッチが起こりやすいので、注意して聞くようにしていますね。

業務委託からコアメンバーへ

Antaaでは、片岡さんと直接契約したいと思うようになったのですね。

伊藤: 片岡さんの働きぶりをみて、もっと責任ある仕事を任せたいと思うようになりました。弊社では今、開発チームと運用チームが協力して、よりよいシステムを構築できるDevOpsの体制を作ろうとしていて、その土壌を片岡さんに作ってもらおうと思っているんです。それをやり切るだけの実力があるので、「片岡さんにはコアメンバーとして参画してほしいと思っている」と、コードクライマーの内田さんに伝えました。

それを聞いてコードクライマーとしてはどのような判断をしたのですか?

内田: 会社の都合だけでいえば、長くフリーランスとして働いて欲しかったです(笑)。でも、私たちは、“フリーランスエンジニアの成長”を支援する会社であり、企業とエンジニアがWIN-WINの関係になることを目指しています。

伊藤さんのオファーは、まさに片岡さんが希望していたやりがいのある仕事ですし、今、30歳の片岡さんが35歳までに積むべきキャリアとも合致している。だから、本人が希望するなら送り出そうと思いました。

伊藤: 私がエンジニアを採用する時、開発チームを作る時、組織を運営する時に最も大事にしているのは「会社とエンジニアがWIN-WINになること」なんです。弊社は伸び盛りのスタートアップですが、先を読むのが難しい今のような時代には、どんな会社でもいつ、経営危機に陥るか分からないですよね。

そんな中で、人生の大事な時間を弊社に使っていただくのだから、会社としてキャリアのプラスになるようなものをエンジニアの方々にはお返ししたい。弊社で提供できるものには限りがありますが、その中でも、Antaaでの仕事が「最も高い価値」につながる人と一緒に働きたいと思っていたんです。その意味でも片岡さんは、まさに理想通りの人でした。

時間もコストも制約があるスタートアップが「自社に合ったエンジニア」を探すには

スタートアップにとって「自社にあったエンジニアの採用」はハードルが高いのでしょうか

伊藤: 互いの利害が一致する人を探すのは難しいですね。エンジニアの単価が上がっている中、弊社はスタートアップなので、出せる金額も限られています。その限られた予算の中で探そうとするとさらに難しい。

加えて、「面接だけでは分からないことが多い」というのも難しい点です。

これまで書いてきたコードを見せていただいたり、面談でいろいろと聞いたりはしてはいるのですが、実際に働いてみると、お互いギャップが生まれてしまうこともあります。

「この人となら、一緒にAntaaのエンジニア文化を作っていける」——と思える方を探すのは、本当に難しいですね。

ですから、弊社の組織作りに共感してくれる人材を厳選して紹介してもらえると、本当に助かります。まだエンジニア組織が小さく、開発途上なので、一人でも合わない人がいるとチーム全体に大きな影響が出てしまう。だから人材選びは妥協できないんです。

内田: 確かに昨今では、企業が求める条件も、エンジニアの仕事も複雑化しているので、単純なマッチングでうまくいくケースは減っている気がしますね。スタートアップは、言われたことだけをやるのではなく、自ら課題を見つけて動く力も求められるので、さらに難しいと思います。

コードクライマーが、スタートアップに特化したフリーランスエンジニアの紹介を行っているのは、リソースもコストも限られている上、人材選びを失敗したときのリカバリーが難しいスタートアップだからこそ、精緻なマッチングが必要だと思ったからです。人材探しは任せてもらって、スタートアップの方々には「新しいビジネスを作る」という本業に専念してほしい——。そのためのお手伝いができればうれしいですね。

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